私たち忙しい現代人は
「あれをやらなくちゃ、これをやらなくちゃ」とバタバタ毎日過ごし、
心に余裕のない生活をしています。
さまざまな技術の発展でかなり便利になり、労働時間も改善されて長時間労働を避ける傾向にもかかわらず、なぜか忙しい。
正しくは「忙しく感じてしまう」のはなぜなのでしょうか?
あえて、感じてしまうといったのは、同じことをやっていても
「焦ってしまう」
「イライラしてしまう」
「なんだか気にいらない」
「妙に心臓がバクバクいっている」
などという経験をしたことがあると思います。
そんな時には、たいてい「心に余裕がないとき」でしょう。
結局、どんな状況でも「心の状態」が影響しています。
いろいろ予定が詰まっていて
「ああ、忙しい」
と感じるか
「充実している」
と感じるかは心の状態、心の余裕しだいなのです。
そこで今回は心の余裕がない状態になる1 原因とその解決法 2 心の余裕を持つために積極的にした方がいいことをご紹介します。
これで、今日から心に余裕を持ち、自分も周りの人も優しく受け入れられる状態になることができると思います。
もくじ
心の余裕がなくなる原因となる行動はこれ!
では、「忙しいと感じてしまう」心の状態を分析してみると、実はある1つの行動が原因になっています。
それは「マルチタスク」の行動をとっているときです。
これは「一度に2つ以上の行動をすること」また、「目の前のことをやりながら、他のことを考えていること」です。
これは、いつも忙しく、焦っているのであればやっている行動ではないでしょうか。
まずマルチタスクはなぜ心の余裕を奪うのかを説明します。
マルチタスクとは、例えば電話で話しながら、全く違う内容の書類をパソコンで作成している状態です。
その時の脳の中で何が起こっているかというと、
電話で話す内容を考える
↓
書類の内容を考える
↓
電話で話す内容を考える
↓
書類の内容を考える
↓
という具合にパチパチと瞬時に切り替わっています。
両方一緒にやっているようで、実は スイッチのオン、オフを切り替えているのと同じです。
すごく目まぐるしいのです。
目の前のことをやりながら、他のことを考えている時も同じ状況です。
書類を作りながら、夕飯の献立について考えているとしましょう。
その時脳の中では
書類の内容を考える
↓
「夕飯何にしよう」
↓
書類の内容を考える
↓
「夕飯何にしよう」
とパチパチ切り替わっているのです。
これも「ああ、忙しい」と感じさせる原因です。
私たち、現代人は特にパソコンやスマートフォンの普及でこのようなマルチタスクになりがちな環境にあります。
そこで、心の余裕がなくなってしまうのです。
では、このマルチタスクの状態を避けるにはどうしたらいいのでしょうか。
そのためにできることを2つ挙げます
1 タスクを書き出す
2 「これだけやろう」と決めて、他のことに手を出さない
1 タスクを書き出す
マルチタスクになる原因として、思いつきで行動してしまうことがあります。
やることを決めずに
「あっ、あれやってなかった」
「これ忘れてた」
と思いつきで行動していると、行動している途中に次々にやることを思いつき、次々に手をつけています。
そして、時には同時にやります。
気づくとマルチタスクになっているパターンです。
そうならないために、あらかじめタスクを書き出し、それを1つ1つやっていくことを意識しましょう。
そして、終わったらその書き出したメモを1つ1つ消していきます。
こうすると達成感を感じ、焦りも消えます。
2 「これだけやろう」と決めて、他のことに手を出さない
さらにタスクをやっているときに、タスク以外のことを「あれもやらなくちゃ」と思いつくことがあります。
そこで、意識をして、今やっていることにとどまります。
もう、これまでの習慣でつい思いついて行動してしまいそうになりますが、我慢します。
今やっていることだけをする、を習慣にしていくのです。
最初は習慣をあらがうようなので少々大変かもしれませんがぜひここで習慣を変えていきましょう。
実際、マルチタスクであるとかえって時間がかかったり、出てくる結果が良くなかったりします。
時間節約、または出てくる結果のためにもマルチタスクを避けるような習慣を身につけていきましょう。
結局、それが心の余裕を生み出します。
心の余裕を持つために積極的に行うべきこと
では、後半は積極的に心の余裕を生み出す行動について紹介します。
睡眠
健康状態は心に多大な影響を与えます。
特に睡眠不足の場合にかなりメンタルへのダメージが大きいといわれています。
·イライラ
·やる気がなくなり落ち込む
·判断力が落ちる
·集中力が落ちる
そして、心の余裕がなくなります。
そのくらい影響があるので睡眠は大事なので十分とりたいところですが、日本人の平均睡眠時間は短く、特に日本人女性の6割は7時間未満しかないという調査もあります。
適正睡眠時間は個人差が大きいですが、多くの人が「もっと寝たい」と感じているようです。
ただでさえ忙しく、睡眠時間を削るしかないと思う人も多いようですが、逆です。
まずは睡眠時間を確保してから、他に削れるものがないか考えましょう。
睡眠をないがしろにすると、ますます心の余裕がない状態になってしまいます。
家事などは合理的に行う
忙しい中でも働く子育て女性は最も忙しく、心の余裕がなくなる方々であると思います。
男女平等といっても女性が家事子育ての多くを担っているというのが現状でしょう。
そこで特に家事についてはなるべく時間を使わずに、時間の余裕を作りだすことをおすすめします。
家事の中でも特に負担の多い
·洗濯
·炊事
·掃除
については大変便利な機器があるので、利用しましょう。
洗濯
2020年11月に大阪ガスで調査したアンケート(411サンプル)によると、洗濯機から衣類を取り出してから干すまでにかかる作業時間は1回あたり平均13分でした。
これを全自動洗濯機にすると家族がいる場合、少なくても週に2-3回するとしたら、30-45分/週の節約になります。
食洗機
食洗機を使うことで1日に節約できる時間は、平均的に約60分と言われています。
これも食洗機を活用した方がいいでしょう。
掃除
掃除は平均1-2時間かかるそうです。これも掃除機ロボットがありますので、利用すると時間の節約になります。
料理
最近はデリバリーも充実していますし、もちろん外食もできます。これもたまにするだけでもかなり時間の短縮になります。
このように心に余裕が欲しいのであれば、自分でやらずに他人に任せられるところは任せ、そしてお金で解決できるのであれば、お金をかけるのも手です。
心の余裕はまずは 時間 > お金 で生み出されます。
また、お金だけでなく「家事をちゃんとやってこそ女性としての役割を果たしている」と考えてマインドブロックがある人もいると思います。
その場合には、そのブロックを外すことが重要になります。
また、マインドブロックの1つとして「完璧主義」もあります。それは「こうあるべき」と思っ
て家事や仕事の手抜きができないことです。
その場合には家事や仕事よりも自分自身を優先させる考え方に変えることが重要です。
まず 自分 > 完璧さ です。
心の余裕を持つために積極的にすべきこととは「 リラックス時間を持つ」ことです。
リラックス時間を十分に味わえると贅沢を感じられ、心の余裕が出てきます。
短い時間でも良いので、ぜひリラックス時間を確保しましょう。
以下効果的なリラックス活動をご紹介します。
お茶を飲む
丁寧にお茶やコーヒーを入れて飲むだけで、心が落ち着き、ホッとできます。
また、実際、緑茶や紅茶には「テアニン」というリラックス効果のある成分が入っていたり、コーヒーの香りにもリラックス効果があると言われています。
お茶を飲んでいるときにはスマートフォンなども見ずに、お茶とそのゆったりとした時間を味わうとよいでしょう。
入浴
入浴もリラックス効果があります。それは感じている人も多いと思います。
入浴の際にはシャワーだけでなく、必ず浴槽でお湯につかることが大切です。
体が温まるとリラックス効果も高まります。
そして、睡眠前に入ると入眠もスムーズにできます。
瞑想
1日20分の瞑想はリラックス効果としてもおすすめですし、また、普段も「今ここに集中する」こともしやすくなります。つまりマルチタスクであることが減ることが期待できます。
精神的な落ち着きを取り戻しますので、まさに「余裕を持つ心の状態」に普段からなれるようになります。
詳しいやり方はこちらで紹介していますので、ぜひやってみてください。
ブログ記事:瞑想のやり方とその注意点
これらの行動を日常生活で取り入れるためには「時間がないからダメ!と思い込まない」ことが重要です。
「やりたいけど時間がなくて···」と考えるブロックをはずすことがまずは大事。
ぜひ「無理」と考える前に「どうしたらできるか?」を考えてみましょう。
心に余裕を持つために今すぐやれること まとめ
・心に余裕がなくなる原因となる行動「マルチタスク」
・マルチタスクにならないためにすべきこと
・タスクを書き出す
・他のことに手を出さない
・心の余裕を生み出すためにとるべき行動
・睡眠
・家事を合理的に行う
・お茶を飲む
・入浴
・瞑想
心の余裕を持てるようになる意味とは···
一度、心の余裕を持つために行動を始める際、自分は何を本当にやりたいのか考えてみましょう。
まず時間があったら何をやりたいかを考え、それを実現するために優先順位をつけます。
そして、やるべきことよりもやりたいことを優先しましょう。
そのために、1時間だけカフェなどで「本当に自分がやりたいこと」を考え書き出してみてください。
そして、優先順位をつけてみてください。
ただ、やみくもに目の前に見えることからやり始めてしまうので「心に余裕がなくなる」のです。
それは自分でコントロールできていない、物事をやらされている状態です。
ですから自分でやりたいことをはっきり認識して、自分の時間をコントロールしていくことです。
それでこそ、心に余裕を持つ意味があるのだと思います。
ぜひ、心に余裕のある、自分のことを優先させる人生を送ってください。