瞑想をする真の意味:自分の軸をつくる瞑想とは?

瞑想の効果とは?

最近、あちこちで注目され、研究でその効果も様々な証明されているマインドフルネス瞑想。

・集中力が高まる
・記憶力が高まる
・心の平静を保てる
・共感性が高まる
・睡眠の3倍の休息効果がある

など、本当に様々なことが言われています。

しかも、瞑想を実践している人は

・スティーブ・ジョブズ
・松下幸之助
・稲盛和夫

など実業家の大物

そして、スポーツでは

・イチロー
・本田祐介
・長谷部誠

はたまた、歴史的には
あのお釈迦様、空海などまでそうそうたる方々がみんな瞑想をしているのです。

確かに、瞑想が驚くほどの効果があるのは確かなのですが、私はそれらの効果は実は2次的なもので、

瞑想の真の意味は自分の軸をつくることができる、ということが一番だと思います。

「自分の軸をつくる」とはなんだか、わかるようでわからない曖昧なところがありますよね。

これは瞑想をすると感じるものであって、言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、ちょっと工夫して伝わるように説明したいと思います。

なぜ、瞑想をするとこんなに変化があるのか

まず、どの瞑想法も基本は「座って目をつぶる」だけです。
本当に誰でもできます。

しかし、たったそれだけのことでこれだけの様々な効果があるのは、不思議ではないでしょうか。

実はここに瞑想の本当の深さ、真の意味が隠されています。

瞑想の真の意味とは・・・

それは瞑想の本来の目的は、純粋意識にアプローチをすることにあるのです。

純粋意識とは何か

「純粋意識」とは初めての言葉かもしれませんね。

これはどういうものか、まずは「意識」の説明からしていきますね。

人には潜在意識と顕在意識があるといわれています。
潜在意識は「無意識」ともいわれていますね。

私たちが「やろう」と意思を持ち、行動していることは表に出てくる「顕在意識」です。

反対にそれ以外の行動は「無意識」によって行われています。

一般的によくいわれているのが
顕在意識:潜在意識=1:9 という割合である。

私たちがはっきりと意思を持って、行動していること
言葉に出していることなどはほとんど氷山の一角である、といわれているのはこのためです。

それで、よくいわれるのが「瞑想」がこの「潜在意識」を書き換え、人生が好転したり、引き寄せ効果が起こると説明されています。

しかし、それが「当たっていない」のは実は正しくは「瞑想」は「潜在意識」ではなく・・・・

もっとそれよりも深いところにある「純粋意識を高めていく」効果があるからなのです。

純粋意識は、顕在意識と潜在意識とは別にある意識。
そして、それは別にあるので、顕在・潜在意識で100%だとしたら「純粋意識」それとは別に100%あります。

何だか、ややこしい話になってきましたね。

たとえ話を使って、解説しましょう。

私たちは、人それぞれの花を咲かせます。そして人それぞれ違う葉っぱを持っています。

まさに「世界にひとつだけの花」ですね。

これが顕在意識の部分です。

そして、その花を咲かせるのに必要なのが土の中の養分や水です。

これは「大地」で私たちは共通の大地から「命」に直接つながるような「養分」や「水」をもらっています。
だから生きていけるのです。

この「大地」がまさに「純粋意識」。

この「大地」から「水」や「養分」を吸い上げる際に、当然「根」を通ってきます。

この「根」にあたるのが・・・そう!「潜在意識」。

 

 

図で例えてみると、意識の全体がなんとなく理解しやすいと思います。

まぁ、もっともこの意識は言葉では説明しにくく、目にも見えず、実態はわかないものですが・・・

でも、純粋意識とは私たちが「魂」とか、まさに「生命」とか言っているものと同じと考えていいと思います。

また、純粋意識とは別の表現ではありますが

仏教や禅では「悟り」といったり
老子の思想では「道」といったり
臨床心理のユングは「集合的無意識」といったり
または「宇宙の法則」

などといったりしているものです。

私は別にスピリチャルな人間ではありませんが、でも「魂」くらいならすんなり受け入れられます。

確かにみんなにも、私にも魂はあります。

その「魂」のような「純粋意識」を瞑想によって高めていける、そんな思想が瞑想にはあるのです。

私が使っている「純粋意識」という言い方は今から5000年前、
インダス文明時代「瞑想」が始まった頃からの思想である「古代ヴェーダ」から始まっています。

 

ですから、「純粋意識」はあり、やはり瞑想を毎日続けている人たちが共通に実感している、そんなものなのです。

 

 

ちなみに、私が「魂」の考え方ですごくわかりやすかったのが、老子の思想にある

(魂は天から)出て生き(天に)入りて死す         道徳経 貴生第五十 より
*(  )は私の補足した言葉です。
です。

つまり、私たちの魂は天からいただき、そして、今こうして生きている世を旅し、そしてまた天に魂は帰っていく。
図で描くとこんな感じ・・・

これはものすごく納得ですね。

例えば、もうすでに死んだ私の祖母や叔母たち、身近だった人。
なんだかまだ生きている気もするし、そして、どこか私の心の中にいる、そんな気がすることがあります。

そして、「ああ、なんだかきっと私も同じ道をたどって、いつか死んだらどこか(天に)帰っていくんだろうな・・・」

そう考えると、やはり「魂」(純粋意識)って、肉体とか潜在意識とは別にありそうだ、と感じます。

そして、肉体も、潜在意識や純粋意識も含めて、魂も含めて「自分」なのだと納得できます。

 

だから、純粋意識とは例えてみると「自分の軸」と言えます。

瞑想はその「純粋意識」を高めていくことができる、つまり「自分の土台」となる「自分の軸」を創っていくことができるのです。

瞑想をすると、この「自分の軸」を創って、それがどっしりとしっかりしたものになっていく感覚はよくわかります。

たぶん、多くの人が実感しているように、瞑想をすると・・・

・心が安定する
・落ち着く
・冷静でいられる
・自分を俯瞰(ふかん)できる
・大きな心もちになる

そんな感じがそうでしょう。

本当に不思議とみんな感じてくるようになるのです。

また、「つながり」を感じることもよくあります。

これも「軸が通る」という言い方もできますね。
本当に自分が望むこと、そして感じることと、表に出てくる感情や言動がつながって一致してくるのです。

「無理がない自分になれる」というか「自然体」というか・・・
そういう意味では「自分の軸」がしっかりしてきて、ブレず、しかも満足も得られる、そんな状態です。

そして、そういう状態は、不思議と自分の周りとも調和がとれている

周りの人たちからも認められている状態なのです。

つまり「自分よし、相手よし、世間よし」三方よし!ってやつですね。

まとめると・・・

瞑想で、「自分の軸」ができてくる、そして、それが三方よし!につながるので、結局最初に挙げた、瞑想の様々な効果が出てくるのではないか、と私は思うのです。

今の私たちには「自分の軸」は必要

ひるがえってみると、現代の私たちは「自分の軸」がブレることが多くなっています。

それは、あまりにも情報が多くすぎて、「何が自分に必要なのか」「何が本当に好きなのか」さえわからなくなっているからです。

さらに

私たちは、経験を積むと「こういうものだ」という固定概念に縛られることが多くなってきます。

そして、本当の自分の感じ方や考え方ではなく、なんとなくみんなが言っていることを良い、と感じてしまう傾向があります。

だからこそ、「自分の軸」というものを持った方がいいのです。

それが「自分らしさ」「自然であること」につながっていくからです。

先の「魂」の図であったように、せっかく生まれてこの世を旅するのなら、自分が本当に行きたいと思うところに行き、そこでの経験を味わった方が「魂」が喜ぶのではないでしょうか。

これから先、ますますIT化が進み、人工知能も凄まじい勢いで進化していくと思います。

そんな時代だからこそ「自分の軸」を創り、「自分らしい」生き方をするために、多くの人に瞑想を活用してもらいたいな、と思います。

そこに瞑想の真の意味はあるのだと信じています。

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ABOUTこの記事をかいた人

日本一わかりやすい瞑想・コミュニケーションセミナー講師。小学生・大学生、社会人、外国人に約5000人以上、のべ1万時間の授業・セミナーを行ってきた。元早稲田大学非常勤講師。ビジネスパーソン向けのメンタルヘルス・ウェルビーイングのための瞑想セミナー、コミュニケーションセミナーを実施中。セミナー・講演・取材お問い合わせはサイトから