「今度こそは行動しよう。と思うのに、またできなかった」
「いつも考えすぎてしまう」
「考えすぎずに、サッと行動するにはどうしたらいいのだろう」
と、悩み落ち込んでしまうことがあります。
考えすぎなようにしよう、と頭ではわかっているのですが
勝手に不安や心配な考えがわいてきてしまいます。
そして、ますます行動ができずに自信もなくしていく・・・
まさに負のスパイラルに陥ってしまいます。
そんな悩みを解決するコツは1つ。
まずは何も考えずに、すぐ行動することです。
というと・・・
「そんなこと言っても、何も考えないなんてことできるのですか?」
という声が聞こえてきそうです。
でも、大丈夫!
というかあなたは
「何も考えずに行動する」ことをすでにしています。
例えば、
毎日歩いている通勤路では、
「道を間違えないようにしよう」
などと意識をしなくとも
何も考えずにちゃんと家や駅に着いています。
また、 スポーツや楽器の演奏も同じです。
あの素早い動きができるのは、まさに何も考えていないでやっています。
このように、慣れていることは何も考えずにできるのです。
なぜなら、それらをやるのに不安や心配を感じないから。
できた当たり前だから。
ですから、あなたが今「行動できていない」と思っていることも
簡単に初めの一歩を踏み出すコツを掴めば
まるで通勤路を歩くのと同じように、
馴染みのある運動をするのと同じように、
まるで歯を磨くのと同じように、
何も考えずにサッと動けるようになれるはずです。
そのために今回は
・何も考えないでいるコツ
・サッと一歩を踏み出し、行動できるコツ
を解説します。
もくじ
考えすぎてしまうメカニズム
では、まずなぜ考えすぎてしまうのか
そのメカニズムを解明していきましょう。
まず、人は外から情報を得るとそこに「感情」が生まれます。
例)
感情:職場で苦手な〇〇さんを見た「ああ、〇〇さん、苦手だなぁ」
↓
その感情が強ければ強いほど、その感情は何度も思い出され、そしてその感情が継続して「気分」になります。
気分:「ああ、今日も会社で〇〇さんと会うの嫌だなー」
↓
その気分も何度も何度も続くと、だんだんその人の「思考」になっていきます。
思考:「ああ、『会社』って聞いただけで、〇〇さんのことを思い出しちゃう」
↓
その思考がまた何度も繰り返されると、
その思考がいつも勝手に出てきます。これを自動思考といいます。
「会社=〇〇さんのことが思い出されて ・・・嫌だな。」
「明日=会社に行く=〇〇さんのことが思い出されて ・・・嫌だな」
これが
→ 明日のこと=嫌だな
→ 未来のこと = 嫌だな
そして、自動思考がその人のデフォルトになります。
つまり、それがその人の「性格」になるわけです。
事例のような場合ですと、
このような↓ 性格傾向になる可能性があります。
物事の嫌なところばかりを見てしまう
将来に不安や心配を感じる
物事をネガティブに見てしまう
などです。
もちろん、逆にポジティブな思考も同様のメカニズムからできます。
しかし、人間は生存遺伝子的に
・怒り
・憎しみ
・攻撃
・恐怖
・心配
・不安
といった負の感情の方が反応しやすく、また記憶にも残りやすいものなのです。
ですから、人は負の感情への反応からついつい、それを何度も繰り返し考えすぎてしまう傾向があるのです。
では次にこの考えすぎ、を払拭できる方法をいくつかご紹介してきましょう。
考えすぎないためにすべきこと
では次に考えすぎないためにすべきことを紹介していましょう。
瞑想
前述したように、人はわいてくる感情から始まりそれが繰り返されることで思考になり、性格になります。
このわいてくる感情を消し去る方法が瞑想です。
正確には消し去るというより、わいてこないようになるという方が正しいです。
瞑想をするとひとことでいうと「頭が空っぽ」の状態になれます。
なぜなら、瞑想をしながらマントラ(真言:意味のない音)を繰り返す、あるいは呼吸だけを意識することで他のことに意識が向かわずにいられるからです。
あるいは、たとえ何かの考えが浮かんできたとしても、マントラや呼吸にまた戻れば「頭が空っぽ」の状態にも戻れます。
そのような状態を繰り返すことで、普段の生活も未来のことを心配したり、不安になったりしてもすぐまた平常心に戻れるようになってきます。
つまり、行動するための障壁であった不安や心配の感情に囚われることが少なくなってくるのです。
ただし、そのような心の状態になるためには瞑想を毎日継続しなければなりません。
運動などのトレーニングと同様に繰り返すことで、徐々に心も 考えすぎ → 何も考えない状態へとコントロールできるようになっていくのです。
考える時間をつくらない
考えすぎを何も考えない状態にもっていくためには、そのようになるように環境を作っていけば可能です。
環境づくりのうちの1つに「考える時間を作らない」ということがあります。
不安や心配なことが思い浮かぶのは、思い浮かべる時間があるからです。
もし、その時間がなければ浮かびようがありません。
しかし「とにかく忙しくしていればいいのか」というとそうでもありません。
それは自分の心や気持ちが集中している時間を増やして、
心配や不安なことが思い浮かぶ隙を作らないことです。
たとえば、
仕事でも「今日中にこれを終わらせなければ」
というプレッシャーがあるときには
夢中になって取り掛かって、
気づくとあっという間に時間が経っていた・・・などということがあります。
反対に、何か他のことを考えながらやっていると
すごく時間が長く感じてしまいます。
楽しいこともそうですね。
「ああ、楽しい!」と夢中になっていると
あっという間に終わってしまいます。
このように、目の前のことに夢中になっていると
不安や心配が出てきにくくなります。
それはそんな気持ちが出てくる隙がないからです。
ちなみにどんなことでも、集中できるコツがあります。
それは
・やるべきことを具体的に明確に決めておくこと
・締め切りを決めること
です。
例えば
「この全部のメール返信を10:30までに終わらす」
このように目標と締め切りを決めるだけで
誰でも、何でも集中できます。
紙に書き出す
自分でコントロールできることとできないことを整理する
この「紙に書き出す」方法で不安を解消して、絶望で自殺をしようと思っていたのに救われた人がいます。
それは世界のお金持ちで有名なロックフェラー氏です。
石油王、といわれピーク時にはアメリカの石油の90%を
コントロールしたほどで、
資産は9億ドル(今の日本円で約1364億円!!)とも
言われた人です。
そんなロックフェラー氏はある時、まさに先の見えない不安の重圧に
押しつぶされそうになり、絶望感で自殺までしようと考えたのです。
「愛人から子供を認知して欲しいと言われている」
「親戚が起こした警察沙汰の事件をもみ消してほしい」
「政治家が不当に圧力をかけてくる」
など・・・かなり深刻ですね。
もう、絶望の淵にいた彼は自殺しようと
ピストルの入っている引き出しを開けると、そこには便箋があり
死ぬからには遺書ぐらい書いておこうと思って
ふと自分のこの悩み不安はいくつぐらいあるのだろう
1000位あるんじゃないかと思いました。
そして、いくつあるのか知りたくて、
具体的に上記のような悩みを書き始めたのです・・・・
1000個位あるのだろうと書き始めると、
70個位のところで、すべての悩みを書き終りました
ロックフェラーはその70の悩みは
1 すぐに解決できること
2 解決にちょっと時間がかかること
3 自分では解決できないこと
の3つに分け整理をしたんです。
するとどうでしょう!
「すぐにできることと自分でできることだけやればいいのだ。そんなに大した事は無い。」
そもそも1000個と思っていたのに、悩みが70個しかなかったと思えて心が軽くなりました。
そして自殺をしようと思っていたロックフェラー氏は奥さんと夕食に出かけたのです。
このロックフェラー氏が悩みを紙に書き出して
自殺を辞めたと言う話はとても有名です。
このように紙に書くというのは、
問題の整理、
あるいは悩みの整理、
あるいは心や頭の整理にとても有効です。
ぜひ、まずは紙に不安や心配など「考えてしまっていること」を書き出してみましょう。
そして書いた後にそれを眺めてみると案外大したことはないと思え、行動するためのハードルが下がるともいます。
行動するためにすべきこと
では、何も考えないようにする、
あるいは
不安や心配を思い浮かばないようにする、が
できるようになったら、
いよいよ初めの一歩を踏み出す方法です。
そのコツは
1 最初の一歩を簡単にしておく
2 やることを明確にしておく
ことです。
両方ともとにかく「行動しやすい」ことを
設定することがポイントです
1 最初の一歩を簡単にしておく
これは、例えば
「明日の朝からジョギングを始める」ことを決めたとします。
(↑明日の朝何時まで決めた方がよい)
そうしたら、まずジョギングぜずとも
ジョギング用の靴とウェアを用意する、
第一歩はこれだけOK!とすることです。
「えっ!そんなのでいいの?」と疑問に思わないでください。
これまで行動できなかったのなら
いきなり100%達成するのは難しいです。
まずは10%の達成で十分です。
もし、ジョギングまでできそうであれば、
ほんの5分くらいから始めるのでもOK!
とにかく、決めたことを達成するために
簡単に何ができるかを第一優先で考えてください。
2 やることを明確にしておく
これはジョギングの例でわかるように、
「いつまでに、何を」を明確に設定しておくことです。
行動できない理由として、案外
「やりたいこと(目標)はあるのに何から始めたらいいのかわからない」というケースは多いものです。
その場合にはゴールから逆算して、下っていくと初めの一歩を何をするればいいのかわかります。
それが明確になるからこそ、一歩を踏み出せます。
そして、1 最初の一歩を簡単にしておく にしろ 2 やることを明確にしておく にしろ、ここでも紙に書き出すことは必須です。
日付も入れてやることを書き出し、そして、それをやったら赤線を引く、これをすると達成感を感じ次の一歩へのモチベーションも上がります。
まとめ
考えすぎて行動できない、を解決する方法まとめ
✔︎ 考えすぎてしまうメカニズム 感情 → 気分 → 思考 → 性格が作られていく
✔︎ 考えすぎないためにすべきこと
・瞑想
・考える時間を作らない
・紙に書きだす
✔︎ 行動するためにすべきこと
・最初の一歩を簡単にしておく
・やることを明確にしておく
以上が「考えすぎて行動ができない」を解決する方法になります。
勝手にわいてくる自動思考、不安や心配で行動ができない → 行動しない → 自信をなくす の負のスパイラルを断ち切りましょう。
上記を試していただければ 考えすぎない →行動する → 自信を持つ → 不安が生まれづらい → 勝手に行動している という正のスパイルになるはずです。
この記事を最後まで読んだら、すぐに「やる!」と決めて、紙とペンを用意し、具体的な行動を書き出すことから始めてください。
もう、それが行動する第一歩になります!