日本語が完璧になってから、英語を学ぼう。それで十分です。
小学校で英語教育義務化って、ほんとやめたほうがいいですねー。
・・・・というか、断固反対です。
誰か専門家がきちんと反対して、根拠を述べてほしいです。
いないんでしょうね・・・日本にはそういう人。
あと、もっとすごいのは日本語も話せない赤ちゃんから英語習わせる親御さん。
本当に時間とお金の無駄だからやめましょう。
そもそも思考力は言語能力。だから日本語力が一番大事。
まず、まだ何も喋れない赤ちゃんを英語教室に入れてしまう親御さん。
はっきり言いますが、
「赤ちゃんに英語習わせる親はたいてい英語が喋れない」これ真実です。。。。
たいていの場合
「私みたいに大人になってから英語で苦労させたくなくって・・・」って言うんですが、
これ「私小さいころ貧乏だったんで、この子にはそんな苦労させたくないんです」って言うのと同じ心理。
まずは、胸に手を当てて、もし正直そんな心理から習わせているのだったら、そもそも間違っています。
子供もかわいそうなので、やめましょう。
赤ちゃんにとって、というか子供にとって「何が一番必要なのか」を考えましょう。
実はそんな時期から、英語漬けにするとむしろ「頭の悪い子」になりかねません。
なぜなら、人にとって「言葉」「言語能力」ってとても大事で、それはそのまま「思考力」と繋がるからです。
ほとんど「言語能力」=「思考力」と言っていいと思います。
それは、人は必ず「言語」で「思考」するからです。
ボキャの少ない人はそれだけ思考も単純にならざる得ません。
例えば、何か問題にぶつかった時にも
「ヤベェー」と言い
すごい綺麗なものを見たときにも
「ヤベェー」と言い
すごい美味しいものを食べたときにも
「ヤベェー」と言う人は、もう、それだけの狭い世界で生きているのと同じなんですね。
そこで思考停止。
だって「ヤベェー」以上細かいこととか、広がりを考えないんですから。
単純にいうと、言語能力というのはそういうことです。
だから、日本人が思考力を高めるには「日本語力」を高めること、まずは日本語の語彙を増やして、その言葉でいろいろなことを考えて話し、書き、アウトプットしていくことが欠かせないのです。
日本語でそうやって、思考力を高めていくには訓練が必要です。
日本語が乏しいってことは、日本語で考える力が乏しいのと一緒です。
そう考えると、日本語力こそ英語よりも優先しなければならないもの、ということがお分かりになるかと思います。
漢字は素晴らしい、漢字使えるだけで相当頭がいい
そして、これは恥ずかしながら私も最近再発見したんですが、「漢字」ってすごい!
世界で最もすごい文化って言えるんじゃないかってことです。
これはここ数年中国古典(論語とか老子とか孫子の兵法とか)の講座で漢文、書き下し文を読んで再発見しました。
というか、私には漢文を読むの難しすぎて、先生の解釈を聞いて「ほぉー」とか思っているだけですが。。。
例えば有名な「論語」の冒頭の文ですが
「君子曰く(いわく)学びてときとして、これを習う、また悦ばしからずや」っていうのがあります。
解釈としては「何かを学んで、さらにそれを(反復)演習していくと、上達し、またその真意がつかめてくる、なんと悦ばしいことだろう」
ということなんですが、このとき「喜ぶ」という漢字は使わず「悦ぶ」を使うんです。
それは「一人悦(えつ)に入る」ようなよろこび、なんですね。
よろこぶって漢字はたくさんあります。
喜ぶ 悦ぶ 歓ぶ 慶ぶ・・・・
そんなふうに「よろこぶ」には実に何十種類もの漢字があって、意味で使い分けているそうです。
それって、前の話を合わせて考えてみると、つまり、様々な状況や心情を巧みに読み分けて、表現できる。
そんな「思考」ができるってことじゃないですか。
私はこれを知ったとき、感動しました。
「なんて漢字ってすごいんだろう。そして、それを使い分ける、意味の違いが理解できる私たちすごい!」って。
世界でもここまで巧みに使い分けている、文字ってないと思います。
そして、非常に残念ながら、漢字発祥の中国が簡体字といって、本当の漢字を使わなくなってきてしまいました。
韓国はハングル語にしてしまい、漢字を捨てました。
今や、本当に漢字をちゃんと使うの日本人だけなんです!!
だから、私はぜひ英語よりもまずは日本語、とりわけ漢字をちゃんと学んだ方が、それだけ頭が良くなると思います。
思考力、語彙力が高まります。
人生で一番必要な能力はこれだった。
また、私が幼児英語に反対する理由は、そもそも子供に必要なものは英語ではない、ってことです。
いわゆる学校のお勉強とか、ましてやお受験の勉強とかではないんですね。
これは「学力」の経済学(中室牧子著)という本にあったのですが。。。
・人生の成功、充足度は非認知能力によるということです。
かいつまんで、紹介すると・・・・
アメリカの教育に関する研究である幼稚園の園児に手厚い就学前教育をしました。
具体的には
・先生は修士号以上を持つ人
・子供は6人に1人先生がつく少人数制
・読み書き歌などのレッスンを2年間受講
・週に1回の家庭訪問
というもの、
そして
この教育効果を測定するのに、なんと!40年に渡る追跡調査をしたのです。
その結果、その特別な教育をした子供達は長期的な効果、学歴、年収、雇用などには年収が高かったり、明らかに犯罪率が低かったり、中退率も低かったりという効果が出ました。
ところが、意外にもIQとか学力テストなんかは8歳前後で他の子達とそんなに差が出なくなってしまったそうです。
では、それらの差は何か?
それは「非認知能力」です。例えば「忍耐力」とか「社会性」「意欲」みたいなことです。
図参照
最近「GRIT」(やり抜く力)とかの本でもあるように、実は学校のお勉強はトータルの人生においてはあまり関係ない。
人生全体の経済力でさえ、学力は関係ないと出てしまっています。
まぁ、いわんや英語でもないわけですよ。
それよりも、まずは社会性(ルールを守る、人に感謝する、友達作る)みたいなことを身につけさせ、そして、体を育てることが小さいお子さんにとっては重要ですね。
その優先順位を間違えない方がいいと思います。
間違えて、英語なんか習わせたら、英語教室とか英語教材会社の思う壺です。
実は、簡単に英語を学べる方法があります。日本人に一番ふさわしい学習方法です
しかし、これだけグローバル化が進んで、英語は必要になって生きているのだから、やはり英語は喋れる方がいい。
どうしようってことですよね。
その時にオススメなのが、「日本人に合った、英語の勉強方法」で学ぶことです。
結局、日本人が英語が話せないのは「学習方法」が間違っているからです。
また、「完璧」を目指すあまり、緊張しすぎて英語が話せなくなってしまう・・・メンタルの問題です。
日本人の英語だけの特別扱いぷりはすごいです。
おかげで、私英語喋れるだけで「すごーい」とか言われて得していますけど。
だって、他のスキル、例えば「簿記2級」とかと比べると、英語のスキルの特別っぷりわかりますよね。
日本人にとって「英語が話せる」って特別なんですよね。
でも、そんなことないです。
まず、「英語喋れるのは、そんなでもない」ってマインドに変えましょう。
そして、日本語を喋る日本人に合ったやり方で学びましょう。
そのメソッドが「英語は『インド式』で学べ!」
に書いてあります。
これ前の会社のコンテンツなんで、宣伝になっちゃいますが、でも・・・
普通に中学から英語をはじめて、大人になってから英語を学べる、一番効率のいい方法は今のところこれだけなので。
まぁ、とりあえず参考までにもしよかったら読んでみてください。
「子供の頃から英語の勉強なんてするな!」っていって、具体的な代替案出さないのは良くないので、一応案として出しておきます。
これからの時代、何が一番大事か考えましょう。それは「英語」ではないはず
ということで、まずは親心として「英語で苦労させたくないから・・・」という気持ちで英語に高いお金払うのはやめましょう。
「だって、子供の頃学んでおけば、発音よくなるから・・・」っていう人いますが、
「発音良くして、子供に何させたいんですか?アメリカの大統領にでもさせたいんですか?」って話です。
だいたい、現在世界の英語人口は20億って言われていて、そのうちネイティブは20%もいません。
あとはインド人とか中国人とかフィリピン人です。
「みーんな、訛り(なまり)のある英語」ですよ。
仮に、日本人の親でアメリカで英語喋って育っても、「英語も日本語も中途半端な人」になるだけです。
その上先に書いたように「思考力」が足らん、そんなになってしまいます。
ですから、まず英語よりもっと何をさせたらいいか、よーく考えてみてくださいね。
コメントを残す